今年の、高校生から大人を対象としたネイパル森のチャレンジ事業、「深掘りアイヌ」はたくさんの「へぇ〜」の連続で終了しました。
参加したのは高校生から人生の大ベテランまでの幅広い年齢層の10名。
ネイパルバスまたは現地集合で、まずは函館元町にある「函館市北方民族資料館」へ。
この資料館。所蔵品の数はアイヌ関係を中心に、約1万点を揃えるのだそう。
あのウポポイにも引けを取らない数の所蔵品があります。
最近は、外国人にも人気の観光スポットでもあります。実はそんな、すっごい資料館なのです。
こちらで説明をいただくのは、テレビにも出演経験のある木戸館長。
館長直々に説明いただけるなんて、この事業のおすすめポイントの1つです。
館長からのご挨拶のあと、早速、館内の展示品の説明に移ります。
豊富な知識と、軽快な話術で時々笑いも起こる説明にみんなが魅了されます。
そして、その説明が、静かに置かれた展示品を「宝物に見せてくれる瞬間」なのです。
ただ見るだけでは素通りしてしまいそうな展示品に隠された秘密、その時の時代背景。時には事実とは違うウソ?も。
説明を聞きながら展示品を見ると、「展示品自体が生き生きと語りかけてくれる」そんな感覚になります。
参加者は覗き込むように展示品を眺めます。
そして、今回、とっておきの場所も案内いただきました。
セキュリティにも関わるので、お知らせできませんが・・・、秘密のバックヤード。
このあと、約1時間、館内を自由見学。
そして、ネイパルに戻り夕食のあと、なんと木戸館長がネイパルに来てくれて、アイヌ文様に関する、より深掘りのお話を聞くことができました。
これがまた、今回の事業のスペシャルポイント。
館長からの説明のあと、館長さんを囲んでの座談会?的雰囲気に。
館長さんの深いお話や私見も交えたお話。はたまた、木戸館長さんの経歴まで、予定時間を過ぎての交流会が行われました。
さて、こうして充実した活動を終え、ネイパルで夜を過ごした参加者は2日目、創作活動を行いました。
昨日の見学や木戸館長のお話を踏まえて、アイヌ文様のエコバッグ作り。
図柄を考えて型紙を用意し切り抜いていきます。
元の図柄に思い思いの工夫を凝らしていきます。
バッグ素材に型紙を乗せて、アクリル絵の具で模様をつけていきます。
同じ図柄でも色が違うと雰囲気も全然違います。
こうして、とっても素晴らしいオリジナルエコバッグが完成しました。
こんな記念品もお土産に、今年のネイパル森の大人向け事業「深掘りアイヌ」は終了しました。
今回の2日間が、参加した皆さんの生活の充実につながることを期待しています。
あとは・・・もう少したくさんの方が参加していただけるようになると、もっとうれしいなぁ。頑張ろっと・・・。
- 参考:事業の募集ページへ
- 参考:昨年の大人向け事業の(縄文)報告ページへ
- 参考:函館市北方民族資料館のページへ(外部リンク)